『複合映写のための妖精浮遊』
(Floating of the fairy)


2007年/mini-DV/4:3/カラー/ステレオ/上映時間:1分40秒

<一般公開>
2009年:Shibuya Geijutsusai
2010年:The 5th Beijing Independent Film Festival


Photography,edit,music: Hiroshi Harada


コンクリートに覆われた夜の人工都市。
空中を飛行する妖精から見たら、いったいどんな風景に映るだろうか。
実際にカメラを空中浮遊させ、主観移動で夜の街を撮影してみた。

妖精というと1916年頃、コティングリーで少女が撮影したという、
古い白黒写真を思い出すが、もし妖精が実在するとしたら
いったいどんな生命体、あるいは現象であろうか。
それは小さな虹色の虫かもしれないし、電子生命体のような物かもしれない。
汚れた空気に霞んだイルミネーションも
クリスタルの反射のように、美しく見えているのかもしれない。

異なった空気感を並列させるため、撮影は7日に分けて行なった。
雨が降る日は雨の雫をレンズに直接付着させて撮影した。
水をレンズに浴びせて撮影する方法はワレーリー・シュヴァーロフ、
マザーシップイメージはリキッド・スカイにおけるスラバ・ツッカーマン、
音楽はエドアルド・アルテミエフの影響が出てしまった。

(※下のスチールは合成前の元素材)


(c)2007 Hiroshi Harada


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