『大いなる衝撃』
(The big shock on the paper)


2004年/VHSビデオ→AVIファイル/カラー/スタンダード
モノラル/上映時間:1分8秒

<一般公開>2000年〜都内ライブハウス
2004年 Shibuya Uplink factory
(オリジナル・アナログ・バージョンでの公開)


animation,photography,edit: Hiroshi Harada
(music:Hiroshi Harada ※digital version only)

















1900年代の作品はあまりない。映像を企業で作るようになってしまい、
個人に権利が無いという理由もある。それでも、会社が行方不明になって
しまった物のみ、題名を変えて渋谷で上映したりもした。

もうひとつの理由として、フィルムからデジタルに大きく移り変わる
時期であったため、ハードの選択や模索、そして習得に非常に苦労した。
8mmフィルムの生産や現像中止の噂が何度も流れた。
ただ純粋に作品を作りたいだけなのに、なぜ機材業界は
そっとしておいてくれないのだろうと随分恨んだりもした。

しかし今のようにパソコンもソフトも普及していないし精度も良くない。
2000年代の初めまで、仕方なくVHSやS-VHSで制作していた。
それを渋谷等で有料上映していたので、少し申し訳ない気もした。

しかも、1駒撮りできるビデオは購入できない程高額のプロ用機材で
わずかにコマ撮りできるS-VHSやminiDVなどの民生用カメラでも、
一度に4フレーム(約3.5コマ)しか撮れず、制作に支障が出て非常に困った。
今でもこのアナログ→デジタルの移行時期の事を思い出すと
身震いするほど怖くなる。

結局、大きく流れが変わってしまった新社会では、パソコンを覚えないと
何もできないという結論に達し、仕事が一段落した2007年から
自分の時間を無理にでも作り、本格的にパソコンによる撮影・編集の訓練をした。
3年ぐらいかかって、ようやく慣れ始めた。
何度もつまづき悩んだが、疑問点は近所のパソコン教室では
解決しない問題ばかりだった。
今の制作環境は、その間にご支援頂いた、M美大のK教授はじめ、
S氏、O氏ら、友人知人のお陰で成り立っている。とても一人では
あの時期を乗り越えられなかった。

「大いなる衝撃」は、2000年代はじめ、ライブハウスなどで上映していた
映像を、2007年にパソコンで再編集したものだが、まだパソコン制作にも
本格的には慣れておらず、この作品を見ると歯がゆく、非常に恥ずかしい。


(c) 2004 Hiroshi Harada


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