『海溝庭園』
(Trench Garden)

―3台の映写機と舞踏・生演奏・場内ミニマル仕掛けによるコラボレーションの記録―

2004.6.19/Shibuya Uplink factory/上演時間:約40分


Dance,Costume: Gencho Morita + Image,Projection,Music: Hiroshi Harada

Stage art: Yanami
Special thanks to: Yuko Asano
Assistant Photographer: Fumiaki Kimura
VTR photography: Uichi Nakazawa





しばらく暗黒状態だった劇場内。
急に前面がパッと光る



浮遊映写で片手を使う為、
移動投影時のみテープ+片手演奏となる



観客の背後から壁を這うように
ゆっくり水の映像が移動してくる



火の玉のような光(ライト)と映像が交差する



水面の8ミリ映像がゆらゆら流れる



暗黒の劇場に模様がゆらめき幻影曲が流れる



別の壁でも8ミリフイルムが回り続けている



客席背後よりゆっくり歩いてくる女性



海に沈んで行く女性



目の回るような回転映像にゴム鞠の乱舞



蝋燭の光に合わせてスクリーン前で踊る



体から炎が出ているかのように踊る



ドラの音とともに舞台上手に移動



水面で都市の柵(しがらみ)を体に巻きつける



突然側面の壁に強烈な火花が飛び出す


火花、客席上空に散る



火花、女性に降りかかる



火花をあびながら踊る




女性は炎に包まれる
この場面より、イラク戦争への無言の抗議曲
「戦争レクイエム」が始まる




映写機のフォーカスや撮影時の露出が変化する



3台の映写機のマルチ移動三重奏が始まる。
観客席の座席下に仕掛けられたスピーカーから
轟音や振動音が鳴り出す



足元のフッドペダルで別のスピーカーから
雷音などが場内に鳴り響く



客席後ろからスモーク(スチーム)が観客頭上に
浴びせ掛けられ、スクリーン前の2台の
ファンが回り風がうなる



3台の映写機、8台のスピーカー音が
場内でぶつかり合う



火花の発光が続く



女性は白い布を顔にまとい、イスの上に移動



イスから下り、天井のテープを激しく掴み取る



天井に設置されたフラッシュライトが点滅する



フィルムがリールに巻き取られ回転を続ける。
フィルムの無いハロゲン光が壁を直射する



光がパッと消える



最後に大きな爆発



フラッシュ・ライトが点滅する



花火の発光。床下の音響は
鳴り響いたままである



ゆっくり散る。
フラッシュライトとすべての場内音が消える



かなり長い完全暗転のあと、客電がつく

(END)







(c)2004 Gencho Morita,Hiroshi Harada


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