1984年(22歳)の時に描いた群馬県納税貯蓄組合キャンペーン用イラスト。
当時、オーストラリアからコアラが贈られ、日本中がコアラブームに沸いていた。
エアブラシを持っていなかったので、台所用スポンジにニッカーのポスカラのホワイトを塗り、
半分乾燥した状態でパタパタと紙を叩いた。型紙を切り、テンプレート定規のようにして使った。
この手法は、アニメーションで「波」を描く時にも多用している。

昔の大人達は、「お金を使わない創作方法」を子供や若い人に教えていた。
漫画家の浅野りじ氏は、高価なスクリーン・トーンを買う事はなく「布の転写(叩き)」で充分といい、
作曲家の冨田勲氏は、エコーやリバーブを買う代わりに、風呂場で録音する事を教えてくれた。







1979年(高校生の時)に、地域の個展に出品した作品。
生まれて初めて買い手がついたが、原版を渡すという行為が
もったいなく感じられてしまい、結局、絵は売る事ができなかった。








2000年、フランスに行った時、たまたまテレビをつけていたら、
素晴しい猫のアニメーションCMをやっていた。
その映像が欲しくてたまらなかったが、手段も無くそのまま帰国。
上のイラストはそのCMを思い出して描いたもの。
数年後、アニメーションの研究集会に参加したフランスの人に
そのCMを知っているかと聞いたら、最初は思い出せなかったが
ああ、あれか、と最後に思い出してくれた。








1983年頃。何に使った不明。







2009年文化学院夏のワークショップ用に作ったビジュアル第二案。




(c) Hiroshi Harada


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